9月23日アスリートのためのリストラティブ・ヨガ

9月23日(祝)神宮外苑にてアスリートのためのリストラティブ・ヨガ・ワークショップを開催します。今回の対象は、トライアスロン愛好家としておりますが、トライアスロンに限らずスポーツをこよなく愛する方々であればだれでもご参加いただけます。

場所 スポーツプランテーション神宮外苑    
新宿区霞ヶ丘町11−1神宮外苑スケート場2階 
日時 9月23日(水) 10:00〜12:00 
費用 6,000円(自宅で練習できるヨガブロック付き) 
持物 動きやすい服装、バスタオル 
内容 
(1)筋肉のバランスを整えていく、クロストレーニングとして戦略的に始めるヨガ 
(2)ヨガの呼吸法を練習に活かす 
(3)試合前後のリラックス:副交感神経優位のつくりかた 
(4)普段の練習や練習後の取り入れられる、道具のいらないリストラティブヨガ

アメリカでは、多くのランナー、スイマー、自転車愛好家、そしてトライアスロン選手達が ヨガを戦略的にクロストレーニングとして活用をし始めています。 交感神経が優位となりがちな競技の世界において、イチローをはじめアスリートの間では 『リラックスした状態で集中力を最大限に高めていく』という一見不可能な状態を作り出す試み〜副交感神経優位法が取り入れられています。 

今回ご提供するアスリート向けヨガでは、競技中の怪我を防止し、トレーニングでアンバランスを引き起こした筋肉を優しく癒し、次のトレーニングに向けた再生のためのメンタル・フィジカル双方へのリラックス法をどうやって毎日のトレーニングに無理なく取り入れていくかについてご紹介します。日本でもまだ珍しい「リストラティブ・ヨガ」を体験してみませんか。

講師:伊藤朋子 全米ヨガアライアンス公認(RYT500)インストラクター           ヨガサイクル / ヨガストレングス修了
         雑誌「Tarzan」自転車愛好家のためのヨガ・ダンベルを使ったヨガ特集 監修 

主催:株式会社S・P・C(スポーツプランテーション) 

お問い合わせ、お申し込みは
株式会社S・P・C(スポーツプランテーション)
からお願い致します。

2009.07.31 Friday 07:28 | ヨガ for サイクリスト | comments(0) | trackbacks(0)

ヨガが教えてくれること:万能薬は存在しないこと

ヨガを通じて思い出すのは、どんな病気にも、どんな怪我にも、どんな問題にも、万能薬というものは存在しないということ。

何かがすべてを解決してくれるわけではなく、 色々なものがいろいろな効果を持ち、その相乗効果で人は癒され、元気になっていくのだということ。

だから、ヨガだけやっていればいいわけではなく、青汁だけ飲んでれば心配ないわけでもなく、専属医がついているから安心なわけでなく、変えていけるのは自分の気持ち、自分の行動だけなんだ、ということに気づくこと、だと思う。でも、自分がかわると、周りも変わっていくかもしれない。いや、変わって見えるだけなのかな。
2009.07.31 Friday 07:27 | - | comments(0) | trackbacks(0)

リストラティブ・ヨガ

リストラティブヨガについて

ストレス解消には様々な方法があります。スポーツで汗を流したり、旅にでたり、趣味に没頭したり。ヨガにもいろんな種類があります。からだを動かしてすっきりしたり、汗を流したり。 いっぽう、疲労やストレスで緊張した心と身体を、穏やかに回復に導くには、心も身体も思いきって「ゆだねてしまう」のも一つの手です。 

リストラティブ・ヨガは、そんな、「とにかく癒されたい」という方向けのヨガです。 普通のヨガのように、ポーズをとるという感覚ではなく、完全なリラックス状態をつくるために、姿勢を補助するプロップ(ボルスターやブランケット、ストラップなど)をどんどん使っていきます。 ある意味、とても人工的なヨガに聞こえるかもしれませんが、このようにして用意した土台に身を預けることで、全身が緩やかに圧迫されたり、伸展されたりします。 

その状態で、深いゆっくりとした呼吸を楽しみながら、身体の不調を取り除き、能の働きを鎮め、精神を深く安定させ、完全なリラクゼーション状態を導きだします。 

かといって、ただ安静にしているのとは違い、身体の一部を逆転させたり、圧迫と伸展を交互に行なったりすることで、血流の促進を狙えるポーズや、前屈や後屈、ねじりなどによって、背骨のアンバランスを補正していくようなポーズも含まれています。 ゆだねながらも、狙いがある、そんな積極的なリラックス方法なのです。リラックスの新しい形ともいえるかもしれません。 リラックスを経て、生き生きと心と身体が再生していく気持ちよさ(Relax and Renew) を、ぜひ味わいにいらしてください。

リストラティブ・ヨガは、その穏やかさ、安全さにより、妊娠中の方、高齢者の方、更年期障害の方、疾病を患っている方などのセラピーとしても活用されています。

詳細は現在書店にある雑誌Yoginiの78ページからの特集をご覧下さい。
お問い合わせをいただきありがとうございます。
私事で申し訳ございませんが、8月は新婚旅行で日本を離れるためご対応ができません。
7月中のご連絡にはお返事させていただけるかと思います。ご不便をおかけします。
2009.07.23 Thursday 20:44 | リストラティブ・ヨガ | comments(0) | trackbacks(0)

燃えよドラゴンに学ぶ:マインドフルネス

先日、久しぶりにDVDを借りてきました。
その日の気分はなぜか「燃えよドラゴン」
いいシーンがたくさんありました。
  1. 最高の技とは、という師匠からの問いに「型を持たぬことです」と答えるブルース・リー。
  2. 緊張を解いても油断しない、無心でもうつろではない。
  3. 闘っている瞬間にも私は存在しない。敵は人間の心が生んだ妄想だ。
  4. 考えるんじゃない、感じるんだ、それは月を指差すようなことだ(有名ですね)
  5. 気合い、は英語ではエモーショナル・コンテンツって言うんだ!
私の場合、4を感じたのはやはり昨年秋にインドにトレーニングに行ったときでした。カルチャーショックに目眩を覚えながら、ひたすら先生に必死でついていく。まさに「なんだかわけがかわらないけど、今私はヨガをしている」ということを「何も判断を加えず意識(マインドフルネス)」し、実践せざるを得なかったのがマイソールでの日々でした。今思えば、ひたすら月を指差していた時間でした。

何が正しく、何がいいのか、今までの価値観はなんだったのか、一瞬にしてわからなくささせてくれたインドに、今は感謝しています。



2009.07.18 Saturday 09:53 | - | comments(0) | trackbacks(0)

8-9ヶ月の妊婦さんのためのヨガ

8〜9ヶ月の妊婦さん、8月のごろの出産が楽しみですね☆

お腹も大きくなって、一人での外出も少なくなっている頃かもしません。
背中の痛みや腰痛になやまされているかもしれません。
動悸や息切れに悩まされる時期でもあります。

この時期にヨガを行なう場合は、必ず近くに椅子などつかまれるものを用意し、ポーズだけでなく、ゆっくりとした呼吸法を楽しみましょう。

太陽のポーズ
椅子に座った状態で、手を大きく広げて背伸びをしてみましょう。
胸を大きく開いて、新鮮な空気を鼻からたくさん吸い込みます。

月のポーズ
背伸びをした状態から、肘を曲げ、体側に引き寄せ、肩甲骨を引き寄せます。そしてまた、大きく腕を開いて太陽のポーズに戻りましょう。大きく鼻から呼吸しながら、自然の光を、たくさん浴びて、光が赤ちゃんに届き、健やかで元気な赤ちゃんが生まれてくるのをイメージしましょう。

お母さんのスクワット

椅子の背もたれの後ろに立ち、背もたれにしっかりつかまった状態で呼吸に合わせて脚を開いて立ち、スクワットを行います。つま先は少し外側に向けておきます。このとき、背中を無意識に反らしてしまうと、腰を痛めてしまいます。自分で意識できる限りでいいので、背中が反りすぎていないかな?と注意してみましょう。
動きはゆっくりでいいです。赤ちゃんがビックリしないように、でもお母さんが呼吸にあわせてゆっくり動いている、心地よさが伝わりますように、

お母さんのアイ・ヨガ

椅子に座って、首をゆっくりストレッチします。
頭の重みで、首の筋がゆっくり伸びていくのを感じます。お母さんが気持ちいいと思っていると、赤ちゃんも気持ちいいと感じます。
そして、今度は眼のまわりの筋肉のストレッチです。

まず姿勢を正して座りましょう。肩をすくめて、すとんと後ろに落とします。 そこから、 息を吸って、ぐっと上を見る。 吐いて戻す。 息を吸って,ぐっと下を見る。 吐いて戻す。 息を吸って,ぐっと左を見る。 吐いて戻す。 息を吸って,ぐっと右を見る。 吐いて戻す。 息を吸って,ぐっと左上を見る。 吐いて戻す。 息を吸って,ぐっと右下を見る。 吐いて戻す。 息を吸って,ぐっと左下を見る。 吐いて戻す。 息を吸って,ぐっと右上を見る。 吐いて戻す。 眼球を,左回し,右回し,ぐるぐる回します。 

眼球を動かすことで,目の周りの筋肉をストレッチし,血流をスムースにすることができます。 終わったらもう一度深呼吸をしてみましょう。 
ただでさえ、出産を控え、母性という優しさに輝いている時期。眼もキラキラさせて、あと少しの妊婦さんの時期を、充実して過ごしましょう。




2009.07.17 Friday 08:18 | マタニティ・ヨガ | comments(0) | trackbacks(0)

年を取るとつまずきやすくなるのはなぜ?

 歩くときの推進力は、後ろの脚のキック力によって生み出されます。キック力が強いと、歩幅が大きくなると共に、足首はそのキック力の反動と、前頸骨筋(脚の脛の前側にある、つま先を上に上げようとする筋肉)の働きによって大きく反り返った状態となります。
ここで、ふくらはぎがよく発達している若者と、ふくらはぎにふくらみがなくなった中高年では、後ろから振り出される脛の前側と足の甲の角度に大きな違いが見られます。
若い人は、90度ぐらいの鋭角であるのに対し、歳を取るにしたがい115度ぐらいと、鈍角になります。
中高年が家の中、あるいは屋外でつまずかないようにするために最も大切なことは、この角度を鋭角にすることなのです。それには、ふくらはぎ(腓腹筋)臑の前の筋肉(前頸骨筋) を強くする必要があります。先ほどのキック力を生む力ですね。

足首が鋭角になっているときは、着地する地面や床に多少の凸面や段差があっても、足先がその上を難なく通過できるため、突起物に引っかかって少なくなります。しかし、慢性的な運動不足によってふくらはぎが筋肉を太くするだけの運動量が得られなくなってくると、キック力が衰え、足先が鈍角となり、足先がだらりと下がった状態となり、少しの突起物にも足先が引っかかってつまづきやすくなってしまいます。

ですから、つまずきや転倒を防ぐには、まずはふくらはぎを強くすることが第一で、次に前頸骨筋を強くすることです。ふくらはぎが弱い状態で太ももをあげるトレーニングをしても、つまずきを防ぐことにはなりません。

ですから、つまずき防止には、ふくらはぎを衰えさせないことです。歩くもよし、山登りもよし、自転車もよし、ヨガもよし、なのです。
2009.07.16 Thursday 08:11 | シニア・ヨガ | - | -

7/24,25 シニアヨガWS 募集します

7/24, 25の午前中二回に分けて、「椅子を使ったシニア・ヨガ」ワークショップを開催します。24日は新宿御苑、25日は大田区のスタジオでの開催となります。高齢者の方々に安全にヨガを楽しんでもらえるための実践的なスキルを学んでみませんか。

24日10:00-11:30 安全のための七つのルール等
25日10:00-13:00 高齢者に安全にヨガを楽しんでもらうために等
受講料はテキスト代込みで27,000円となります。
持ち物はヨガマットとバスタオル、筆記用具です。

場所の詳細はお申し込みをいただいた方にご連絡させていただきます。
講師:伊藤 朋子 につきましては http://senioryogafit.luna-works.com をご参照下さい。
2009.07.14 Tuesday 15:07 | - | comments(0) | trackbacks(0)

美しいお疲れさまでしたの国、日本

聞いたことがあるかもしれないが、英語には「お疲れ様でした」に相当する言葉がない。一日の終わりに「お疲れ様でした」といって同僚や上司と別れる習慣も無い。

でも、日本人はこの言葉が大好き。いや、この言葉を使うこと、使う気持ちが大好きなのだと思う。部活動のあとの挨拶も、日本ではきまって「お疲れ様」だ。 
とても優しい文化を私たちは無意識に受け継いでいるのだと思う。

全ての人たちに、正々堂々と労を労ってほしい。
休むのが後ろめたいなんて、思わないでほしい。
働いたことをちゃんと労うと書いて「労働」のあり方も健全になっていくと思う。
労わないから、労働のあり方に歪みが生じたり、疲弊感が蔓延したりするのだ。

ちゃんと働いた分だけ、ちゃんと「お疲れ様でした」
頑張った自分にもありがとう。頑張ったまわりの方々にもありがとう。自分を頑張らせてくれた全ての存在に、今日という日にありがとう。

もしかしたら、わざわざヨガをしなくても、美しい「お疲れ様でした」の国、日本に生まれたことに感謝して、お疲れ様の気持ちを持ちながら暮らせていれば、日本人は民族的に健やかな毎日を送れる、世界でも恵まれた民族だったのかもしれない。

頑張れ、日本!ではなく、まずはお疲れさま、日本!を忘れないようにしたいものです。
ちゃんと休めば、まじめな私たちは、次の日またちゃんと頑張れるはずですから。

2009.07.13 Monday 12:15 | - | comments(0) | trackbacks(0)

根拠に基づく医療としてのヨガの取り組み

代替医療と訳されるオルタナティブ・メディスンAlternative medicineですが、先進国の大学の医学部で教育され、世界的に広く認められている医学以外の医療をさします。民間療法といってもよいかもしれません。鍼灸やカイロプラクッティク、欧米では漢方等も含みます。イギリスでは、補完医療コンプリメンタリー・メディスンComplementary medicineと呼んでいるようです。 一方で、医学的に証明されていない民間療法は「クワッカリー:Quackery」と呼ばれます。

これら、Quackeyに対して、欧米ではそれらに騙されないよう、いろいろな情報を集め一般に提供している組織があります。 アメリカでは、Dr.John H. Rennerが中心となって組織している「消費者健康情報調査研究所(CHIRI; Consumer Health Infomation Research Institute)」という非営利団体やQuackeryと闘う医師らの専門組織である「健康欺瞞と闘う国民会議(NCAHF; National Council Against Health Fraud)」、イギリスでは「Health Watch」がよく知られているようです。これらの組織は、マスコミや教会等からQuackeryに関する情報を集め、それを検証し、その情報を一般の人に提供することにより、Quackeryによる被害を防ぐ役割を果たします。日本にもこういう組織が欲しいものです。

一方では、海外、特にアメリカにおいて医師の間でも民間療法への注目が高まっています。それは、すでにかなり多くの人たちが実際に民間療法を利用している現実を無視できなくなってきたことと、中には評価できそうな治療法があること、西洋医学的な考え方が一部息詰まってきている現実、民間療法をも有効であれば積極的に利用しようという合理的な考え方などに基づいているものと考えられます。

すでに述べたとおり、アメリカでの民間療法に相当する言葉は、Complementary and Alternative Medicine(以下CAMと略します)です。アメリカではこのCAMに対しても、EBMの手法を用いて評価しようとしています。

EBM Evidence Based Medicineとは日本語では「根拠に基づく医療」と訳されます。
従来の医学は、その多くを経験と伝承に基づいていますが、このような臨床医学的手法に対し、最近次第に蓄積されつつある臨床疫学を基礎とした科学的な臨床試験の結果に基づいて診療を行おうという方法です。

実際的には、
1)目の前の患者の問題点を抽出し
2)その問題の解決に必要な臨床論文を検索し
3)その臨床論文を批判的に吟味し、
4)その論文がその患者に適応できるかどうかを検討する、

といったステップを踏みます。
私が所属する国際ヨガセラピスト協会(IAYT International Association of YogaTherapist )もヨガを代替療法として証明するためにこの手法を用いています。

現在、CAMに対するアプローチの方法には二通りあります。ACMを積極的に評価し、それを医療に取り入れようとするグループと、CAMの問題点を明らかにし、それによる弊害を取り除こうとするグループです。いずれの立場も、CAMを科学的に評価するという姿勢では共通していると考えられます。

前者の代表が、国立衛生研究所(National Insititute of Health, NIH)内に創設されたオルタナティブ医学局(Office of Alternative Medicine, OAM)です。この部局は、巷の民間療法の中でその効果がありそうなものを選択し、積極的にその臨床研究を促進させることを目的にしてきました。その後、OAMはOffice of Complementary and Alternative Medicine (OCAM)を経て、米国立補完・代替医療センター(Center of Complementary and Alternative Medicine)に格上げされました。それに従い、その権限が強化され、予算も増額(現在約125億円〜17年前発足時の63倍!)されました。

国際ヨガセラピスト協会は、ヨガは迷信ではなく、実際に効果がある補完療法として活用できる、という証明に取り組んでいます。私も国際会員として、日本の皆さんにも療法としてのヨガを理解していただけるよう、わかりやすい言葉で伝えていきたいと思っています。
2009.07.09 Thursday 07:21 | - | comments(0) | trackbacks(0)

介護支援とヨガ

現在はまだ介護支援のためのヨガには介護保険が適用されませんが、実際にヨガを楽しむお年寄りたちは、顔色も体調もよくなったとおっしゃってくださいます。適度な運動習慣とリラックスがもたらす効能データを蓄積し、代替医療にも一部保険が使えるようになればどんなに明るいだろうと思います。

イギリスでは社会事業に携わる事業者数が55000、日本は8000 市場規模も5兆7千億円に対し、日本は2400億円、雇用者数はイギリスが77.5万人に対し、日本は3.2万人。 
(経済産業省ソーシャルビジネス研究会報告書2008年4月まとめから)

ヨガもこれから医療の隙間を埋めることができると思います。どうやって理解を得、普及に努めていくことができるか。自分の非力さに眼をつぶり、「農薬の危険性を100万回叫ぶより、一本の無農薬の大根を作り、運ぶことの大切さ」という、ふるさとの先輩の言葉を忘れずに、できることから始めていきたいと思います。
2009.07.07 Tuesday 08:45 | 介護・看護の現場で | comments(0) | trackbacks(0)