膝頭が足首より前にくると危険なわけは?
2008.09.30 Tuesday
前屈みになって階段を昇っているときの姿勢がいい例となります。平地で歩いている場合、着地時の膝頭と上半身は、両者共に足先より後方にあります。
しかし、昇り階段の着地では膝頭と上半身は足先より前にあります。そのため、階段を上るときは平地歩行とは異なる負担が膝に加わります。
これが、ヨガにおいて膝が足首より前にこないようにしなくてはいけない理由です。
大腿骨が推進力によって前方に移動すると、膝蓋骨(膝の骨)の裏面は強い衝撃を受けて前方に押しやられると共に、膝の靭帯も前方向に引きのばされ、大きな負担となります。
脚力を強くすれば、階段を上る際も前屈みの姿勢になることがないため上半身の加重分が小さくなります。同様、ヨガでも脚が強くなると、膝を前に押し出さずにポーズがとれるため、膝にも不必要な負担がかからなくなります。いきなり膝を大きく曲げるポーズは、脚力が十分でないだけに余計に危険です。最初は少しの角度で始め、だんだん脚を強くしていきましょう。