ペアヨガの効能:オキシトシン

マタニティヨガや不妊治療のためのヨガのペアヨガにも「オキシトシン」を分泌させてくれる効能があるようです。

(1) 授乳
お産のときに子宮を収縮させるホルモン、オキシトシン。母乳保育のお母さんにはおっぱいが出るように助けてくれるホルモンです。オキシトシンは、女性が安心してリラックスしていないとうまく出ないことがわかっていました。だから、おっぱいをあげているときに、赤ちゃんとお母さんが目を見つめあう幸せ感の中で、脳はオキシトシンを分泌しているのです。

(2) スキンシップ
自分を幸せにするセロトニンに対し、こちらは相手を幸せにするホルモンと呼ばれているそうです。 赤ちゃんだけではなく、他の誰かに何かをしてあげたときにも分泌されます。しかも、女性だけが体験するものではなく、男女ともに安心して信頼できる人と一緒にいるときに、そして特にスキンシップをしているときに生産されます。夫婦でハグしたり、背中をさすったり、オイルマッサージをするのは大切なことなんですね。だから普段からスキンシップがある老夫婦は若く幸せに見えるのですね。

(3) 親切な行為
たとえば、あなたが見知らぬお年寄りの荷物を持ってあげたとしましょう。そうすると、親切にされたお年寄りが喜んでくれるばかりでなく、なぜか親切にしたあなたのほうも気分が昂揚して、体調も良くなったというような例です。オキシトシンはセロトニンと同じ必須アミノ酸からできていますが、口から食物を摂取して分泌させるというよりは、行動によって分泌が促されるところが素晴らしいですね。

(4) 楽しい食卓
心許せる人と落ち着いた食事を共にしているときもオキシトシンはでているそうです。現代の「孤食」はやっぱり問題視しなくてはならないのですね。

オキシトシンは、脳の中で信頼と愛情の感覚をうみ、人をリラックスさせてくれるのだそうです。小さいときにたくさん抱っこしてもらって、両親の「オキシトシン・ラブ」にたっぷりと包まれた赤ちゃんは、このホルモンへの感受性が高く育つそうです。つまり、大きくなってからも、ちょっとしたオキシトシンが出てきただけで、すーっとリラックスできて、周りの人を信頼することのできる人に育ってくれるそうです。
性的興奮をもたらすホルモンとはちょっと違って、長く続く信頼関係の愛を築くホルモンなんですね。ほ乳類で「一夫一婦制」を保っている種ではこのホルモンが大切な役割を担っているそうです。  

というわけで、老夫婦になるまでオキシトシンあふれる家庭を目指したいものです。

2012.10.16 Tuesday 06:02 | 素敵なお話 | comments(0) | trackbacks(0)

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