ティモシー先生からのお便り

今回のティモシー先生からのお便りは「ヨガは補完・代替医療のメインストリームになってきているのだろうか」というテーマでした。

ヨガセラピーはこれまで予防医学や補完代替医療として「健康問題を解決する」ことに光が当てられていましたが、最近の傾向として「痛みの緩和」というトピックが注目を集めているとのことです。これは無論「身体の痛み」のみならず「心の痛み」も指すのでしょう。震災を経験した日本人である私たちにとっても同感を覚える流れだと思います。

また、骨粗鬆症についての研究もおよそまとまってきました。10分の簡単なヨガで骨密度がアップするという結果がきちんと臨床でまとめられつつあります。これまでこのような研究では「一時間のヨガ」などという使い方が多かったのが、短時間でもちゃんと結果が出ると言う点も評価されてきていると言えます。

アメリカでは一般人の63%が補完代替医療を活用しているのに対し、健康の専門家たちの76%が補完代替医療を取り入れているという統計が出ているそうです。2011年はプライマリーケアに癒しというオプションが登場していることも注目に値します。

また、ティモシー先生のワークショップに参加する年代にも変化が出てきているとのことです。以前はベテランのヨガの先生や医師が多かったのに対し、最近はとても若い医師の卵たちやヨガの先生が学びに訪ねているとのことです。
2011.10.14 Friday 17:01 | Yoga as Medicine | - | -