メディカルヨガの臨床応用研究について

ヨガを統合医療の場で実用化していくためには、その科学的検証、つまりヨガが迷信だけの、あるいは胡散臭い民間療法なのではないかという先入観を乗り越えられるだけの Evidenced Based Medicine ( エビデンスドベースドメディシン)であることへの理解を取り付けていかなくてはなりません。

ヨガの動き、呼吸は次のような経路でこれまで薬では治せなかった諸症状の緩和に効果があると期待されています。

(1) 大脳 → 感情、情動を安定させ、不安、うつ、イライラなどの感情のコントロールに効果
(2) 視床下部 → (a) 免疫系の調整することで、感染病の病気予防 (b) 自律神経の調子を整えることにより → ほてり、のぼせ、発汗、自律神経失調などの諸症状の緩和
(3) 下垂体 → ホルモンバランスを整えることで、更年期、PMS、不妊症、EDなどの症状全体の緩和

アメリカではヨガセラピーの専門家たちにより、この点での努力が着々と進められています。秋に日本語版としても刊行予定の「Yoga as Medicine」も米国ではヨガセラピーの教科書として、その一端を担っています。

今日、著者である Thimothy McCall (ティモシー)先生よりお便りをいただき、先生も久しぶりに風邪をひかれたものの、この分野での研究発表に力を入れ続けているとのことでした。私も育児のかたわらあまりまとまった時間が取れずにいますが、9月からのワークショップ再開に向け、できるだけ役に立つ内容をわかりやすくお伝えできるよう、学びに戻りつつあります。また、皆様との学びの場を通じ、さらにこれからの日本に必要なメディカルヨガの開拓に励んでいきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。

Yoga as Medicine は現在、原稿段階での最終のチェックに入っております。このあと試印刷版のチェックなどまだまだ作業が残されていますが、2010年内に発行できるよう頑張っておりますので、もうしばらくお待ちいただけるようですと幸いです。
2010.08.14 Saturday 16:04 | 統合医療にかける期待 | - | -