生徒さんからのお便りから:リウマチでもヨガはできますか?

ルナワークスに寄せられたお問い合わせから、お返事の内容とともに一部ご紹介させていただければと思います。

「リウマチでもヨガはできますか?」というご質問にはリストラティブヨガをお勧めしています。実際、アメリカではヨガとリュウマチに関する研究が長年続けられており、穏やかなアプローチをとる限り、様々な効果が報告されています。

リストラティブヨガは、ヨガの中でもほとんどご本人に努力や負荷のいらないという点でおすすめです。もちろん、初心者向けのクラスで無理のないポーズを選んでいかれるのも一つの方法です。

下記にアメリカの論文の簡訳をご紹介します。

ヨガセラピーがリウマチに及ぼす影響については、長年研究が続けられています。穏やかなアプローチをとる限り、ヨガは心と身体をちゃんと癒してくれそうです。 リウマチ関節炎を抱える人々にとって、一般的なヨガの練習〜身体を曲げたり伸ばしたり、ひねったり保持したり、そんな運動は痛みをさらに増幅させそうで、とてもできそうにないと思われるかと思います。しかしながら、研究では優しいヨガはリウマチのセラピーとして効果があるということがわかってきています。 ヨガの動きは身体に強さと柔軟性を与えます。瞑想の時間は、心に穏やかさをもたらします。きちんとした睡眠が取れるようになることで、疲労を回復させ、毎日を元気に暮らせるように仕向けてくれます。リウマチ関節炎の患者さんの中には、痛みが減ったと報告してくれる人もいるほどです。 もちろん中にはヨガが全くあわない人もいます。しかし、関節の可動域を高められる運動であれば何であれ、関節を柔軟に保つのを助けてくれます。 リウマチの症状に効くヨガの効能 医学雑誌に掲載された研究では、下記のようなメリットがあげられています。 
  • 筋力アップ 
  • 柔軟性の向上 
  • バランス力の向上 
  • 痛みの現象 
  • 元気に暮らせているという実感 
  • 不安や落ち込みを減らす 

さらにこれらを支える研究結果が報告されています。せばまった関節の可動域にあわせたヨガプログラムを8週間行った、日頃あまり運動することのない30名のリウマチ患者さんが、痛みやむくみの症状が軽くなったという結果です。また、別な研究では26名の患者さんたちがヨガを行ったところ、薬の量が減った、あるいは必要なくなったという報告もあります。別な研究では、やはりバランス力の向上や、うつ症状の緩和が見られました。 ヨガはまた、リウマチの典型的な症状の一つである炎症痛にも効果がみられました。 ヨガの安全なアプローチ リウマチ関節炎の治療にヨガを実践してみたいとお考えの方は、その効果を安全に得ていただくためにも以下のいくつかの基本ガイドラインに沿って練習する必要があります。 

  • まずは始めてみましょう:始める前に、かかりつけの医者さんに、自分の症状の上でやってはいけないことについて尋ねましょう。 
  • 適切なクラスを選びましょう:初心者のクラス、あるいはゆっくりとしたクラスを選びましょう。できれば関節炎の人々のためのクラスを選べればベストです。 
  • 痛みに注意しましょう:もし、動きやポーズの中に痛みを増幅するようなものがあればそれはやるのを差し控えましょう。痛みを伴わなくてもできるポーズや呼吸法を見つけましょう。 
  • 首に気をつけましょう:もしリウマチ関節炎が首にも及んでいるようであれば、ヨガは適切なアプローチではないかもしれません。首の動きを伴わなくてもできるポーズや呼吸法を見つけましょう。
2011.07.16 Saturday 09:11 | リウマチとヨガ | - | -