Yoga Fit では、アメリカという「多様性」を特徴とする風土で生まれただけに、ありとあらゆる人たちに対して教えられる Yoga が「安全である」ことをとても重視しています。もちろん、スペシャルコンディションの人たちにとって必要となってくる配慮はそれぞれありますが、Yoga Fit スタイルで教えられるクラスに一定の安全品質を保証するために、7つの基本原則を徹底的にたたき込まれるのです。
ルール1: 土台 (ベース)をしっかりと & ちゃんと安定できているか確認
一つ目は「土台をしっかりと」ということと、最も身体が安定する状態を保てる姿勢か、ということを常に問うことです。
英語では、Establishing Base and Dynamic Tension と言っています。
例えば、山のポーズや戦士のポーズでは土台は足の裏。犬のポーズでは? 足の裏だけではなく、手もBaseです。仰向けのポーズでは背中も土台です。安全なヨガのポーズはまず、しっかりとした土台から。土台がしっかりしていますか〜?Yoga Fit ®ではいつも問いかけられます。
そして、その土台の上に乗っている筋肉や関節がちゃんと安定するようにStack(積み重ね)られているかは、身体にダイナミックテンション(意識&手応え)を感じられるかどうかで確認ができます。
例えばMountain pose からみていきましょう。まずしっかり立つこと、たった姿勢で身体の隅々まで意識が行き届いているかを感じてみましょう。全身で、立っている姿勢に気持ちよい手応えが感じられれば、美しく安全なポーズです。
ルールその2:体幹を安定させる
二つ目は、Creating Core Stability です。ポーズに入る前やポーズをとっている間、体幹部を安定させる意識をもつことです。だらーん、としていないか。身体の中心線を意識しましょう、ということを Yoga Fit ®ではいつも言われます。具体的には、背中や、おなか、骨盤や肋骨や内股を意識します。
山のポーズひとつとっても、ルール1の「 Base を意識」ルール2の「体幹を意識」、この二つを加えるだけで、とても美しい変化がみられると思います。
ルールその3: 自然な背骨のカーブ
Yoga Fit ®のポーズは背骨がニュートラルに伸びたポジションから入ります。そしてもちろん、頭は背骨の延長線上にあるようにします。姿勢が悪いところからポーズをとっては、効果も半減です。
Aligning the Spine
パターンとしては、
Neutral
Flexion / Extension
Lateral Flexion
Rotation
それぞれに配慮することによって背中や腰を痛めるリスクを予防します。
ルールその4: 膝をソフトに、そして正しい方向に曲げること
Softening and Aligning Knees.
膝は足首やつま先と同じ直線上にあるようにします。曲げたときも、お尻の延長線上にあるようにします。膝によけいな負担がかからないよう、膝はいつもマイクロベンド(ゆとりを持たせて軽く曲げた)状態にしておきます。膝を突っ張って棒のようにしない、ということです。
ルールその5 : 肩をすぼめない。肩はいつもリラックス
Relaxing Shoulders Back and Down
肩をすぼめないように根気づよく呼びかけることで、首や肩にかかりがちな不要な緊張を取り除きます。耳と肩を遠く離して、とも言います。
ルールその6 : おしりは蝶つがい
お尻を蝶つがいのように折り曲げます。Hinging at the Hips.
前屈の姿勢を取るとき、Yoga Fit ®では決して背骨を丸めるようには指示しません。
ピラティスと明確に区別しています。背骨はニュートラルなラインを保ったまま股関節の自然のしくみをありがたく利用させていただき、蝶つがいのように折り曲げます。膝は軽く曲げたまま(マイクロベンド)です。これによって、背中や腰によけいな負担がかかるリスクを軽減します。
ルールその7: レバーを短く:負担を軽減
Shortening the Lever これはちょっとわかりにくいかもしれません。
前屈(あるいは前屈から戻る)とき、腕は体側に添えたままか、あるいは横から下ろし(持ち上げ)ます。縦からもってくることをしません。これはどうしてでしょうか。腕を前に振り下ろしてしまうと、体幹のレバー(回転の中心からの距離)が長くなり、結果動きによけいな負担がかかります。これを短く節約することで、効率よいムーブメントになります。その典型的な例ですが、Yoga Fit ®ではスワンダイブの手はいつも横から円を描くようにまわします。