男性更年期にこそヨガ

昨日NHKで更年期障害に関する番組をやっていました。
女性の更年期に比べ、ホルモンよりもストレスプレッシャーによる「人生の多重債務」が原因で引き起こされるという男性の更年期障害、女性よりも実は精神的にデリケートにできていながらプライドが高い傾向がある男性が「つらい」と弱音を吐き始めたときは、本当のつらさの3倍ぐらい、抱え込んで我慢してきているのだ、と言うことをわかってあげましょう、という内容でした。
ではどういう治療法があるのか、ということに関しては「抗うつ剤」「漢方」「カウンセリング」ということでしたが、私は男性更年期障害にこそ自信を持ってヨガをおすすめします。
ヨガと不妊治療」でも書きましたが、ストレスによるホルモン自律神経の不調は、原因を一つに突き詰めることが困難です。部分が全体に作用し、全体が部分に発症し、ストレスや症状そのものが別のストレスや症状の原因となる、というような悪循環も起こっています。
その悪循環は、薬では断てません。
男性がカウンセリングを受けること自体が、ものすごいストレスです。
昨日の番組では、旦那さんが一人で来るのではなくご夫婦でカウンセリングに来てもらわないと、男性は口を閉ざしたままだだから症状がお医者さんにもわからない、奥さんが多くを語ってくれてやっと症状がわかるのだ、ということを言っていましたが「そんなバカな!」です。そんなことをされたら、旦那さんはもっと傷つくでしょう・・・悲しくなりました。

身体心理学 (Soma サイコロジー)をもっと活用しませんか。
心が身体に影響することもありますが、身体が心に影響を与えることもある、という学問です。ヨガこそ、まさにこれを利用したセラピーです。心が疲れたときに、心を休ませなさい、心をリラックスさせなさい、といったって実際無理です。そんなときは、何も考えずに身体を開き、胸を広げ、大きく深呼吸をした方がよっぽどリラックスできます。身体と呼吸が、心を導いたのです。

奥さんに付き添われてのカウンセリングでは、旦那さんはもっと堅くなってしまいます。
アメリカでは「Yoga is cheaper than Therapist 」と書いたTシャツを着ている人を時々見かけるほど、これまで多くの大人がセラピストにかかっていると言われるアメリカですら、ヨガメンタルセラピーに活用する人が増えてきています。
ヨガは一度覚えてしまえば「無料」です。
ヨガ教室でやっているように、何種類もポーズを覚えたり、マントラを唱えたり、そんな必要はありません。2,3種類のポーズと呼吸だけで充分です。

私も国際ヨガセラピスト協会日本ホリスティック医学協会の専門会員としてヨガ・セラピーカウンセリングを行っております。男性更年期障害に関するご相談もお受けしておりますので、下記フォームよりお問い合わせ下さい。http://senioryogafit.luna-works.com/reservation/reservation.html
ヨガの治療はこれまでの治療法を否定するものではまったくありません。
漢方も、抗うつ剤と併用してもよし、症状が改善したら減らすもよし、でもきっと、これまでのお薬だけの治療より、心と身体が早く楽になるはずです。
2009.06.21 Sunday 10:21 | 男性更年期 | comments(0) | trackbacks(0)