今日より若い日はないからね

今年も、母が岩手から上京し、私が仕事ができるよう息子をみてくれます。
北国から来た厚いコートの下に、とても可愛い服を着ていたので、ほめたところ、
「今日より若い日はないからね」
とのこと。

ヨガの教え「今を生きる」にはこんな表現もあるのだと思いました。 
2013.01.16 Wednesday 20:08 | 素敵なお話 | comments(0) | trackbacks(0)

生徒さんからの嬉しいお便り:パーキンソン病のお義母さまのためのヨガ

生徒さんから、とても素敵なお便りをいただきましたのでご紹介させてください。(ご本人の了承はいただいております)

ここ2か月ほど、義母のもとに週1回通いできるときにヨガをしています。 少しだけそのご報告をお送りします。 
とはいっても、 実際は「話を聞いてあげる」ことが何よりのヨガになっていると感じています。 パーキンソン病は動作がゆっくりになり、なかなか言葉が出てこないのですが それをじっと聞き手は待ってあげることが大切のようです。 日常生活では家族はなかなかそのように時間が取れないので 私とたわいもない話をすることで 以前はよくあった、要領を得ない電話や不可解な会話も減ったように感じます。 
他には パーキンソン病は血液の流れが悪くなるため 足湯やしょうが温湿布(マクロビオティックの手当法)を実施して 温め、そしてリラックスすることで 一番大切な「副交感神経を活性化」させることを行っています。 便秘にもなりやすい病気なので 玄米を炊いて持って行って、少しでも改善できればと食べてもらっています リハビリに通っていて、基本の手足の動きは行っているようなので、肩に手をそっとおく呼吸法、 座ったまま体側を伸ばすポーズ などを行っています。 
 ポーズをすれば伸びて気持ちがいいようですが 何よりも、自分のために時間を取ってくれること 話をゆっくり聞いてくれること 「自分のことを気にかけてくれること」が何よりもうれしいと感じられているようです。 改めて、ヨガとはなんだろうと感じ 「自分の存在意義」というもの。 それを感じられることがやはり大切なんだなと思っています。 
来年からは このサイクルにも慣れてくると思うので 曲がってきた腰や、歩きにくさを解消できるような 足首やふくらはぎ周りの動きも取り入れていけたらと思っています。

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以前にバリでの学びでも書きましたが、アーサナの語源は As つまり「おわします」です。
存在に対する敬意と優しさこそが、ヨガなのだと思います。
お便りを下さったN先生、ありがとうございました!

2013.01.11 Friday 11:12 | 素敵なお話 | comments(0) | trackbacks(0)

ペアヨガの効能:オキシトシン

マタニティヨガや不妊治療のためのヨガのペアヨガにも「オキシトシン」を分泌させてくれる効能があるようです。

(1) 授乳
お産のときに子宮を収縮させるホルモン、オキシトシン。母乳保育のお母さんにはおっぱいが出るように助けてくれるホルモンです。オキシトシンは、女性が安心してリラックスしていないとうまく出ないことがわかっていました。だから、おっぱいをあげているときに、赤ちゃんとお母さんが目を見つめあう幸せ感の中で、脳はオキシトシンを分泌しているのです。

(2) スキンシップ
自分を幸せにするセロトニンに対し、こちらは相手を幸せにするホルモンと呼ばれているそうです。 赤ちゃんだけではなく、他の誰かに何かをしてあげたときにも分泌されます。しかも、女性だけが体験するものではなく、男女ともに安心して信頼できる人と一緒にいるときに、そして特にスキンシップをしているときに生産されます。夫婦でハグしたり、背中をさすったり、オイルマッサージをするのは大切なことなんですね。だから普段からスキンシップがある老夫婦は若く幸せに見えるのですね。

(3) 親切な行為
たとえば、あなたが見知らぬお年寄りの荷物を持ってあげたとしましょう。そうすると、親切にされたお年寄りが喜んでくれるばかりでなく、なぜか親切にしたあなたのほうも気分が昂揚して、体調も良くなったというような例です。オキシトシンはセロトニンと同じ必須アミノ酸からできていますが、口から食物を摂取して分泌させるというよりは、行動によって分泌が促されるところが素晴らしいですね。

(4) 楽しい食卓
心許せる人と落ち着いた食事を共にしているときもオキシトシンはでているそうです。現代の「孤食」はやっぱり問題視しなくてはならないのですね。

オキシトシンは、脳の中で信頼と愛情の感覚をうみ、人をリラックスさせてくれるのだそうです。小さいときにたくさん抱っこしてもらって、両親の「オキシトシン・ラブ」にたっぷりと包まれた赤ちゃんは、このホルモンへの感受性が高く育つそうです。つまり、大きくなってからも、ちょっとしたオキシトシンが出てきただけで、すーっとリラックスできて、周りの人を信頼することのできる人に育ってくれるそうです。
性的興奮をもたらすホルモンとはちょっと違って、長く続く信頼関係の愛を築くホルモンなんですね。ほ乳類で「一夫一婦制」を保っている種ではこのホルモンが大切な役割を担っているそうです。  

というわけで、老夫婦になるまでオキシトシンあふれる家庭を目指したいものです。

2012.10.16 Tuesday 06:02 | 素敵なお話 | comments(0) | trackbacks(0)

愛する人と喧嘩になったら

息子が寝てる間に、ロンドンでの学びを復習しています。宿題のレポートにも取り組んでいます。過酷ですが「自分はやっぱりヨガが好き」なことがわかる宿題です。

さて、愛する人と喧嘩になってしまったら、相手に、スペースとサポートのどちらがほしいか聞いてみるといいのだそうです。人は時に、スペースが必要で、時にサポートが必要だからです。
みなさんは相手に対して怒っているとき、スペースが欲しくて怒っていますか?それともサポートが欲しいのに!と怒っていますか?

リストラティブヨガはサポートしてもらうありがたさを実感するヨガです。そして自分にスペースをつくってあげられるヨガです。
2012.04.09 Monday 14:39 | 素敵なお話 | comments(0) | trackbacks(0)

指導者のホームプラクティス:Judith先生の電話クラスより

久しぶりにJudith先生のテレクラス(音声のみの授業)を受けました。
アメリカは今はホリデーシーズン。受講生の中には先生に「いまどこにいるの?」と聞かれ「ベッドの中よ」と答えている人もいました。先生はそのあと「どこの州?」と聞き直していました。ほんわかホリデーの昼下がりです。

今回のテーマは指導者はどんなホームプラクティスをするべきか、というもの。
結論は「100%完璧なホームプラクティスはないものの・・」から始まりました。
わたしたちは往々にして、練習のためにヨガの本を読んだり、DVDを見たりして、たくさんの情報を得ようとします。しかし、本当の練習は Creating Space. つまり、自分の中にちゃんとスペースをつくること、なのです。体の中のスペース、心の中のスペース。

ヨガの練習とは Be Present つまり、心を今にもってくること。
ポーズも呼吸も瞑想も、そのためのテクニックに過ぎません。

わたしたちの心は、鎮めようとしても鎮めようとしても、いつも動き回ってしまうものです。(英語では、それをモンキーマインドと言います)

マットの上でヨガの練習は、慈愛の心の表現なのだと思いましょう。
ヨガを練習できたかどうかはわたしたちが「深く深く愛されている」と思えるかどうか、それは大切な人から愛されるだけでなく、世界から、運命から、時間から、自然から、自分を取り巻くありとあらゆるものから自分は愛されている、と感じられるかどうかなのです。

また、忙しい忙しいといいながら練習するのはやめましょう。わたしたちはつい、いろいろなものに執着してしまいます。電話をしなくては、e-mailを返さなければ、Facebookをチェックしなくては、ツイートしなくては、など。朝起きて、一番最初にやるべきは、メールを見ることではありません。今日も自分が起きられたことに感謝すべきです。

ヨガの練習で、自分が経験したことをいかに自分の内面に投影するかを考えなくてはなりません。わたしたち現代人はそうでなくてもたくさんの情報や経験を求めようとする傾向にあります。でも、究極的なことを言えば、ヨガの練習は自分へのお祝いなのです。
指導者としてどんなホームプラクティスをすればいいか、という今日のテーマの答えがあるとすれば「聴くこと、観察すること」をもって練習となさい、ということでした。

それは、家族の話を聞くことでもありますし、苦手な人の話を心を開いて聴いてみることかもしれません。あるいは、自分の心の声を聴くことかもしれません。いずれにしても、じっと耳を傾けるということ自体、もしかしたらぞっとするようなことかもしれませんし、チャレンジングなことでしょう。だからこそ、それはヨガの練習となるのです。

聴くことと観察することに費やす時間を増やすこと。

それは、歯を磨いている時間かも知れません。車を運転している時間かも知れません。わたしたちは普段どれだけ「聴かず、観察せず」にいることでしょうか。

それはどういう練習かというと、指導者としてわたしたちがわたしたち自身とちゃんとつながることです。そうしないと、自分が教えるヨガのクラスで、自分の言葉がしっかり出てきません。自分の真実を話せるようになること、こそが指導者として普段からしっかり練習することでしょう。

もっと具体的なアドバイスとしては

(1) お気に入りのヨガマットをちゃんと持ちましょう:マットはあなたの聖域です。
(2) 毎日マットを敷く場所を確保しましょう。
(3) 毎日ヨガをする時間を決めましょう。人生というものは、リズムで成り立っています。不規則な生活よりは規則的な生活でわたしたちは暮らしているはずです。朝起きて、食事をし、働いて、休む。それと同じです。間違っても、e-mailやツイッターの合間に練習をするようなことはやめましょう。
(4) 何かしら毎日、練習をしましょう。週3日、とか決めるから、やれない日ができてきます。呼吸、瞑想、どんなことでもいいので毎日何か自分ができるヨガを続けましょう。たとえば3つのポーズだけでもいいのです。寝てるだけの20分でもいいのです。
(5) 自分の練習のスタイルを持ちましょう。たとえば、これこれやって、最後はシャバアサナで休む、など。パターン化してみることです。
(6)練習を楽しみにしましょう。たとえば、子供と遊びながらヨガをする、などでもいいのです。その時間が来るのを楽しみにできるようにしましょう。
(7)必ずシャバアサナで最後は休みましょう。それによってわたしたちは本当の自由とは何かについて考えることができるからです。

テレクラスの生徒さんから出た質問です。

>> 毎日忙しくて練習をする暇がない、という場合
月曜日から水曜日は、ハードなヨガをしっかりやり、木曜日から土曜日は静かなヨガ、そして日曜日は瞑想とリストラティブヨ、というように決めてみるといいでしょう。

>> 痛みがあったらどうしますか。
何がその痛みの原因になっているかを考えてみましょう。そうすれば、痛みがあなたがすべきことにガイドしてくれます。

>> なかなか、先生に会いにいけず、勉強が滞る不安でいっぱいです。
学びというものは、書物だけでなくやはり Person to person to person と紡がれていくものです。だから、インプットして、自分の中で消化して、というプロセスがとても大切です。年に3回ぐらい、自分の恩師の教えに何らかのかたちで触れ合う機会をもちましょう。そして、ヨガを学んでいく上では、人とのつながり(コミュニティ)を大切にしましょう。なぜなら、わたしたちはいろんな人とかかわり合って生きていくからです。

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一時間の長いお話でしたが、諸々初心に帰ることができました。つい先日、ヨガマットも新調したばかり。私自身もJudith先生のお話を年3回ぐらい聴けると、やっぱり安心します。

まだまだヨガを教えている自分自身すらリラックスの名人には遠いからこそ、来年もシャバアサナ(ヨガの最後の仰向けのポーズ)を一生懸命練習しようと思いました。
2011.12.14 Wednesday 16:14 | 素敵なお話 | - | -

ヨガの練習と楽器の練習

ヨガの練習は楽器の練習と似ています。練習をしてうまくなってくると、もっともっと楽しくなってくるからです。だからといって、プロ級になる必要はありません。下手でも楽しいのがいいところです!

航一も日々ギターを練習中。

2011.09.11 Sunday 10:06 | 素敵なお話 | - | -

ブータンで学んだ、お釈迦様の教えで最も好きなもの

自分にも他人(生きとし生けるもの、全て)にも慈悲の心をもって接しなさい。でもどうしてもそれができないときはせめて自分のことだけでも慈しんであげなさい。自分を粗末にしてはいけませんよ。そして、生きとし生けるもの、全てに対してはせめて傷つけないように心がけなさい。



9-10月のワークショップ情報最新版更新しました↓(次の次の記事です)
2011.08.20 Saturday 14:22 | 素敵なお話 | - | -

ヨガで得られる心の若さについて

最近、とても励まされるメールをいただいたのでご紹介します。
ヨガが若返りの薬になりうるとしたら、こういう側面を引き出せるのかなと思います。

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楽しんででおママごとしてますか?
昔の書類を整理していたら、私が学生時代に翻訳したサムエル・ウルマンの詩〜Youthが出てきたのでメールします。

 「若さ」

若さとは 人生におけるある時期のことではなく、 心のありかたのことである。 
頬がバラ色で、紅い唇で足の運びがしなやかということではなく、
意志の持ちようであり、 豊かな想像力であり、感情のほとばしりであり、 命という深淵な泉が新鮮であるということである。 
若さとは 易きにつかず 憶病風に吹かれず 冒険に果敢に挑む勇気を持つことである。 
二十歳の青年より 還暦を迎えた男の中にまま見られるものである。 
人は歳を取ることにより老いるものではなく、 理想を追い求めることを止めるときに老いるのである。 歳月は肌にシワをもたらすが、 夢中になる気持ちを失えば魂はヨレヨレになってしまう。 心配したり、 恐れたり、 自分に自信が無くなると、 心は萎え、 頑張るエネルギーは埃となり 消え失せてしまう。 
還暦であろうと十六歳であろうと、 一人一人の心は、 不思議な事に魅せられ、 次に何が起るのだろうかと子供のようにドキドキし、 人生というゲームに喜びを見出だすのだ。
 君にも僕にも、 心の中心に無線基地局がある。 太古の人類から、 そして無限の宇宙から、 美しさ、希望、元気、勇気、パワーといったメッセージを受信している限り若いと言える。 受信アンテナが倒れ、生命の泉が、 皮肉という雪と 悲観という氷に 覆われてしまったなら、 二十歳であろうと 人は老いる。 しかし、受信アンテナを立て続け、 楽観という電波をつかまえる限り、 八十歳で息が途絶えようとも、 その瞬間まで 若さは保たれるのである。
2011.06.23 Thursday 15:42 | 素敵なお話 | - | -

箱の中身

昔卒業した慶應ビジネススクールがNHK白熱教室に登場。今日のテーマは「女性と管理職のキャリア」でした。授業の最後の小話が、心に残りました。ちょっとヨガ的でもありました。。 

昔、禅の偉い人が弟子に「お前が人生で本当に困ったときに、この箱を開けなさい」と言って、箱を残したそうです。お弟子さんはとても困ったときもあったけど、なんとか頑張って生きて、その箱を同じようにお弟子さんに託したそうです。そして、数世代、その箱は渡されつなぎましたが、ある時のお弟子さんがついにその箱を開けてしまったら、その箱には「心配するな、なるようになる」と書いてあったそうです。 

頑張って、箱を開けずに次の人に渡せるような人に、私たちはなりたいものですね、という授業でした。 

また、キャリア云々の話では、全てを奪われても自分の中に残る価値観が、30代後半には収束していく、それは自分の外にあるもの(肩書きとか、名声)ではなく、自分の中にあるものなんです、というお話でした。これもまた、ヨガ的だなーと思いました。もしかして、ウォールストリートでも今やヨガスタジオがビジネスマンの聖地になっているように、ビジネススクールでもヨガが次のトレンドなのでしょうか?
2011.02.13 Sunday 19:09 | 素敵なお話 | - | -

人生に余生はない:コミュニティカフェの普及

昨日はNHK 福祉ネットワークを観ました。
「うちの実家」を主宰される河田さんの「人生に余生はない」という言葉が心に残りました。そういう想いで河田さんはコミュニティカフェ「うちの実家」を運営されているそうです。
http://www.sawayakazaidan.or.jp/ibasyo/case/04koushinetsu/uchinojikka.html

「人は任せられると嬉しい」という言葉も響きました。アメリカでシニアヨガを担っているのは、実は更年期に入ってからヨガと出会い、ヨガによって楽になった自らの体験を一人でも多くの女性たちとシェアしたい、というシルバーエイジの女性たちです。ですので、ヨガの道を究めよう、ということではなく、自分が学んだヨガを人に教えられるようになりたい、というモチベーションで学びを始められる方が大半です。そのため「基本を学べば安全に教えられる」というフォーマットが出来上がったわけです。そして、皆さん健全な責任感のもと、シニアヨガをそれぞれのコミュニティで楽しみながら教えている、という環境が整ってきているわけです。

また、河田さんの、私が元気なうちに自分が学んできたこういうしくみ(コミュニティカフェ)を普及させたい、という言葉にも同感しました。私も、私が歳をとってからではなく、私が元気に動けるうちに、シニアヨガの普及に努めていきたいです。自分も、いつでも何でもできる方だと思っていましたが、妊娠をしてあらためて、人は頑張りたくてもどうしても身体が動けない時がある、ということを実感したからです。シニアヨガ、リストラティブヨガの地方WSのご依頼をいただきながら、移動すらままならない状況にとても心苦しい想いをしました。これから赤ちゃんとの生活が始まるのでもちろん無理はできませんが、一段落したらまた元気に活動したいと思います。予定日まであと10日です。
2010.06.23 Wednesday 08:00 | 素敵なお話 | - | -