アメリカの心理療法が向かう方向

アクセプタンス・コミットメント・マインドフルネス
アメリカの最先端の心理療法は、上記の3つがキーワードとなっています。下記に簡単な説明を記しますが、まさにアメリカの心理療法は、仏教心理療法と同じ方向にすすみつつあることがわかります。この3つは、仏教心理療法では、第3の技法「腹式呼吸法および自己洞察法」にまとめられています。そのほかの「認知的技法」「行動的技法」は、一般の認知行動療法と類似しています。

アクセプタンス
与えられているもの(感情、思考、症状、身体感覚など)、「今、ここ」で経験しているものを、判断を介さず受け取ること。
コミットメント
具体的なホームワークや行動的エクササイズを使って、(障害からの回復に)効果のある行為のパターンを「自ら関与」していくこと、としておく。
マインドフルネス
「マインドフルネスの状態とは「ある特定の仕方で注意を払うこと、つまり、目的にそって、当該時点において、無評価的に注意を払うこと」を含むものである」「アクセプタンスを行うためには、当然、注意を向け続けること、判断を避ける(あるいは素早くそれを解き放つ)こと、さらに覚醒の程度に気を配ることなどに対して、マインドフルネスに関わる必要がある。」
 
2008.08.18 Monday 11:13 | ヨガと精神療法 | - | -

呼吸とマインドフルネス

今ここで経験しているもの(与えられた感情、思考、症状、身体感覚など)を一切の判断を介さず受け取ることを「マインドフルネス」といい、アメリカで最近注目を集めています。
深い呼吸はこのマインドフルネスと関連があります。
どうしてヨガでは呼吸に集中するのでしょうか。
私たちの心はどうしても過去や未来に飛びやすいものです。昔のことを悩んでくよくよ、将来のことを心配してくよくよ。でも、今ここで呼吸をしている自分は今にしか存在しません。呼吸を通じて、今ここにある身体を確かめ、今ここにある心を取り戻すことで「こうすべき」「こうすべきでない」という重しが外れます。
2008.08.18 Monday 10:35 | ヨガと精神療法 | - | -

Yoga Nidra ヨガの催眠療法

Palm Springsで受講したヨガセラピーのクラスでは、Yoga NIdra ( ヨガ・ニードラ)を学びました。ヨガ・ニードラとは、サンスクリット語で「ヨガ的な眠り」という意味です。普通のシャバアサナが5-10分であるのに対し、ヨガ・ニードラではより長い時間をかけ、インストラクターの声に従って眠りに落ちる練習をします。遠くで声が聞こえるので、意識は起きたまま体だけを眠っている感覚です。特殊な睡眠法により深い潜在意識まで降りていくことで、慢性的にたまった心身の疲れやストレスを解き放つことができると言われています。私は、聞こえてくる言葉が英語ということもあって、最後の方は眠ってしまいました。
これはすでに米国の医療機関等で、ヨガセラピーの一環としても用いられています。ストレスや不眠症の軽減、精神的な要因が引き起こす病気の予防などに効果があると言われています。
2008.08.17 Sunday 18:58 | ヨガと精神療法 | - | -

筋肉とうつの関係

アメリカでは、筋肉がおちるとうつになりやすくなるという研究結果が随分前から報告されています。
2008.08.17 Sunday 18:19 | ヨガと精神療法 | - | -

森田療法(精神療法)とヨガ

2007年12月、病院での講演テーマのご紹介です。
森田療法とYoga Fit のプレゼンテーションでは、マインドフルネスという考え方を中心にお話しさせていただきました。
よけいな判断を加えずに、今あるがままを認識すること・・
どうしてヨガでは身体と呼吸を意識するのでしょう。
それは、私たちの心が迷い、悩むのは、常に未来のことか過去のことです。未来のことを憂い、過去のことを悔やみ、くよくよしたり、不安になったりします。
でも、私たちの身体も、呼吸も、今ここにしか存在しないものです。身体と呼吸に意識を向けることで、今にある「心」をも取り戻そうとする挑戦がヨガといえるかもしれません。
森田療法についてはこちら
2008.08.17 Sunday 17:21 | ヨガと精神療法 | - | -