ヨガにとっての病気

ヨガはどんな病気の人でもできます。どんなに身体が弱い人でも、息をしてさえいれば(つまり生きてさえいれば)できるのです。

ヨガにとっての病気は「呼吸が早く浅くなること」です。
生活習慣病も、心の病気も、いつの間にか何らかの理由で私たちの呼吸が浅く速くなることから導かれます。

なので、ヨガでやろうとしていることは何もすごいポーズを極めることではなく、私たちが深くゆっくりとした呼吸ができるような姿勢に身体を導いていくこと、呼吸の習慣を付けていくこと、深くゆっくりとした呼吸をしようという気持ちにさせることなのです。

呼吸が深くゆっくりとなれば、おのずと今生きていることを実感でき、今生きていられる奇跡に感謝の気持ちが芽生え、何か大きな神聖なものに守られていることを感じられるでしょう。

逆に呼吸が浅く速くなれば、そんなこと忘れてしまいます。
2011.08.21 Sunday 12:52 | 呼吸 | - | -

呼吸の浅い現代人

無意識に行なっている呼吸ですが、現代人はその呼吸が浅く、それが疾病、体調不良につながっていると考えられています。Yogaはそんな命の源ともいえる「呼吸」を大切にする運動です。

呼吸が浅いと、自律神経に不調をきたします。自律神経が乱れると、特にその人の弱い部位や機能に不調を生じてきます。

呼吸が小さくなる原因ですが、いろいろあります。

1 猫背や平背(胸が薄い)から胸腔が小さくなり、肺の広がりを窮屈にしている。
2 胸背筋が疲労し、また筋力が低下し、肋骨の可動域が小さくなっている。
3 横隔膜の筋力が弱り、下がりすぎ、あるいは上がりすぎになっている。

 
2008.08.18 Monday 11:36 | 呼吸 | - | -

ヨガと鼻呼吸

口で呼吸をしていると、なぜ苦しいのか。それは口が本来は呼吸器でないからです。人間以外のほ乳類動物は、気道と食道がつながっていません。ほ乳類動物の中で、口呼吸ができるのは人間だけです。人間は言葉を習得し、しゃべりやすい構造に進化した結果、口で呼吸ができるようになりました。そもそも、口は食べ物を摂取する器官であり、鼻が呼吸する器官です。

鼻呼吸と口呼吸の違い

鼻で呼吸をすると、空気が鼻孔、副鼻孔、内耳などにより浄化、加湿され、酸素交換しやすい状態となります。しかし、口で呼吸をすると、酸素交換が十分にできないだけでなく、口の中やのどに住み着いているばい菌をそのまま体内に取り入れることになります。

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2008.08.17 Sunday 15:45 | 呼吸 | - | trackbacks(0)